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スタッフの日々の活動についてお伝えするトピックスです。

企画生産部 OUCデザイン室パタンナー 木谷 祐介 

オーダーユニフォームの「設計図」をひく
HARADAのファーストパタンナー

前回に続き、東京OUCチームのプロフェッショナル。
2019年2月に入社されたパタンナーの木谷さんです。
ご出身と、子供の頃の思い出などから教えてください。

はい、三重県四日市市の出身です。四日市市はある程度大きな街で名古屋とも近かったので「町の子ども」だったと思います。 性格はおとなしい方でした。絵を描くことが大好きで、風景や人をよく描いていました。小学校から高校ぐらいまではずっとそのまま変わりませんでしたね。 今考えると、手を動かすこと、ものづくりが好きだったのだと思います。 母親が手芸をやっていまして何でも作っていましたし、家にはいつも『装苑』『ファッション通信』などのハイファッションの雑誌がそろっていました。それを見ているのも大好きでした。 高校生になると、そのようなファッション関係にとても興味を持ち、市内や名古屋のショップ等に行ってファッションの情報を仕入れていましたね。 川久保玲さんが大好きで、とても刺激を受けました。なので、卒業後は服飾の専門学校でデザインを専攻する道に進みました。

中学校、高校などで他に興味を持ったことなどは?

…それはありませんね。ずっとデザインやファッションの世界をみていました。

想いが深かったと言うことですね。
専門学校で勉強を始めてからはいかがでしたか?

入学して様々な授業を受け、半年くらいして、「もしかしたら自分が向いているのはパタンナーなのではないか」と感じ始めました。それでパタンナーの世界に入っていくことになります。

デザイナーとパタンナー、向き不向きがあるのですね。何が違うのでしょうか?

言うなれば「服の設計図」をつくるのがパタンナーです。 デザイナーは「デザイン画」で、その洋服で創りたい世界の意図を表現します。それはイメージであり抽象的な世界です。 パタンナーはその、デザイナーの「意図」をくみ取り、いかに現実に落とし込んで実現していくかを設計するわけです。 デザイナーの世界観や哲学そのままだと、現実の人間が衣服として着用するときに実現可能かどうか難しい部分もあります。生地や裁断やそのラインやカーブひとつで変わってくるのです。

現実にデザインが誕生するには、
実現可能な要素を具体的に組み立てていくことが必要なんですね。

そうです。だから、目指したいこととできることのバランスを考え、「そのコンセプトならもっとこうした方がいい」という提案もしていきます。

デザイナーよりもパタンナーが向いていると感じたのは、
その「設計図」の面白さでしょうか?

そうですね、デザイナーは無から独自のイメージを生みだす部分が大きいと思います。私はそれよりもっと「職人」的な、手を動かしてものづくりに繋がる、その方が好きなのかなと思います。 ただ、デザイン自体の勉強もしていましたからデザイナー視点もあります。デザインコンセプトを大切にしてパターンを作成する、その意識は強く持っています。それは今の自分の強みだと思っています。

なるほど。では、学校を卒業されていよいよ専門職としてスタートされるわけですが、
実際の現場はいかがでしたか?

最初に入社したアパレル会社では、CADオペレーターでした。昔からの会社でCADが無い時代は全て型紙を起こして製品を作っていましたので、その昔の型紙が社内にたくさん残っているわけです。そこでその型紙を効率的に使えるように、導入されたCADに落とし込んで細かなサイズ展開などをしていく。そのようなデータを作っていく仕事でした。 ただ、かなり大きな会社で仕事が細分化しているので、ある程度修得してきますと「データ変換作業」専門という感覚になってきたんです。 3年くらいで、もう少し広くパタンナーとしての仕事をやりたくて、名古屋のメーカーに転職しました。

転職後の仕事はイメージ通りでしたか?

2つめの会社はレディースメインのOEM・ODMでセレクトショップ、百貨店ブランド、量販店ブランドなど幅広く扱うアパレル会社でしたので、仕事の質も上げつつスピードも強く要求されました。とにかくアイテム数も多く、鍛えられたと思います。でも自分の中では、もう少しひとつひとつのものづくりにこだわりたい、そのような欲求も芽生えてきまして、次は東京のメンズのコレクションブランドへ転職したんです。 ここでは高価格帯のメンズウエアを手がけました。でも…

一歩ずつ「自分のやりたいこと」に進んできて、
それでも何か納得できないものがあったのでしょうか?

憧れていた世界だったのですが、私が思い描いていたのとは…何か、こだわりの方向が自分の求めているベクトルとは違うなと感じました。価値観はそれぞれなので何が正しいということはないと思います。ただ自分はもっと「ものづくり」そのものにこだわりたかったんです。

そこでHARADAに来られたのですね。入社の決め手はなんだったのでしょう?

就活で様々な会社のHPを検索していまして、HARADAと出会いました。OUCが立ち上がったところで、非常に面白い会社だと直感しました。オーダーでワーキングウエアを作るなんて、どこもやっていない分野ですし。それに分野だけでなくて、「センスと動き」がある、フレッシュなパワーを感じました。 面接などで実際にお話しをうかがうと、全くパタンナーもいない、ゼロからのスタートという部分に、とてもやりがいがあると思いました。

量販アパレル、レディーズ、メンズコレクションとキャリアから、
ワークウエアの世界に飛び込こんだ木谷さんからみて、
相違点や共通点はありますか?

目的や求められる特性は違いますよね。ユニフォームの特性は多々ありますが、「長く使える」というポイントは大変重要だと感じます。そこでデザインやパターン制作も、今までの世界とは違う課題があります。 でも、人間が着用する洋服という部分は同じです。着る人が快適で、喜ぶという共通点は大切だと思います。 会社組織の違いでいいますと、今まで所属した組織は「既存のシステム」が確立していました。そこでどの部分を担当してどんなアウトプットをしていくか、というのが仕事で、部署も流れも仕事内容も変えようのないものです。しかし、HARADAでは全くゼロから、自分がOUCのものづくりの流れやシステムを積み上げていく楽しさがあります。関わる範囲も今までにない広さだと思います。責任も大きいですが、自由にやらせてもらっている、自由度が高いですね。 デザイナーとがっちり打合せをして、営業の方とともに、顧客のために仕事をする、このワンチーム感覚も、他では味わえなかった部分です。

小さな組織ならではの柔軟さと自由度ということでしょうか。

そうですね、あともう一つ大きいのは「お客さまの顔と声をみられる」ことでしょうか。 今までは自分の作った商品を着られたお客さまの声を直接聞く、という機会など、なかなかありませんでした。でも、今は納品したお客さまから感想を伺うことができるので、現場の声を取り入れて改善していきます。HARADA はお客さまに向き合い、声を大切にしているのがよくわかります。実際に私たちの作ったユニフォームで喜ばれているお客さまの顔や声をみられるのが、とてもおもしろいです。

確かに、お客さまのお仕事に役立っていることを実感できるのは、
大きなモチベーションに繋がりますね。
では、恒例の質問にうつります。まず、お休みの日は何をされていますか?

本とファッションと、映画が好きなんです。いつも刺激を受けたい、勉強したい,感覚を磨きたい、と思っているので。時間があれば、映画を見にいくようにしていますね。

ご自分を動物にたとえると何でしょうか?

好きなのは猫です。鼻が短いエキゾチックなショートヘアが好きです。その他でしたら、アリとかカメとか、真面目にコツコツ生きていくタイプです(笑)

個性がありつつ真面目にコツコツですね(笑)
では最後に、ご自分をHARADAの商品にたとえると何でしょうか?

…HARADAの創業は仕事用の手袋販売からだとうかがいました。ですから、OUCスタートの基礎となる、ということで「創業時の手袋」になりたいと思います。



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